週末2日間のDIYで作れる、A4ファイル2段収納可能なカントリー調ワゴンを紹介します。
A4ファイルが上下2段入るワゴンはあまり見当たりません。
スリムで使う時だけ、引き出します。
材料費は、6,800円でした。
ちなみに、1台つくったら評判が良く、下の子からもリクエストがあり、2台作りました!
◆この記事で分ること
週末2日で作れる、便利なA4ファイル2段収納のカントリー調ワゴンの作り方。
週末2日で作れる、便利なA4ファイル2段収納のカントリー調ワゴンの作り方。
作るきっかけは?
なぜ、つくったか?
というと・・・
というと・・・
学校のA4ファイルとかA4ノートを、
しまう場所が無くて、
困ってます・・・
しまう場所が無くて、
困ってます・・・
学習机は、昔DIYで作ったのですが、
小学校のころを基準にしているので、
A4ファイルやA4ノートなど、
大きめな書類を入れる場所がなく・・・
部屋が狭いので、本棚やカラーボックスを置くには、ちょうど良いサイズがなく・・・
小学校のころを基準にしているので、
A4ファイルやA4ノートなど、
大きめな書類を入れる場所がなく・・・
部屋が狭いので、本棚やカラーボックスを置くには、ちょうど良いサイズがなく・・・
カラーボックスは、
ちょっと問題が・・・
ちょっと問題が・・・
◆カラーボックスの問題
1.机の脇に置くと、奥行きがうまく使えない。
1.机の脇に置くと、奥行きがうまく使えない。
机の奥行き方向は、約600mm。
カラーボックスは、奥行きが約300mmなので、
手前側に、約300mmの無駄な空間が出来てしまいます。
↓こんな感じです。
◆カラーボックスの問題
2.A4ファイルが入らない。
2.A4ファイルが入らない。
棚の内側高さが、275mmくらいなので、
A4ファイルやA4ノートが入りません。
A4ファイル高さは、約310mm・・・
A4ノート高さは、約297mm・・・
可動棚で、A4ファイルに合わせても、
上下どちらかになり、A4ファイルをたくさん入れることは、
できません。
そんなわけで、
限られた空間で、最大限A4ファイルを収納できるものを、
作ることにしました。
限られた空間で、最大限A4ファイルを収納できるものを、
作ることにしました。
こんなものが欲しい!
せっかく作るので、理想的なものにしましょう。
◆理想
- 机の脇に置く。
- 幅はスリム
- A4ファイルを上下2段に収納したい。
- 机の奥行き方向をフルに使う。
- 使う時だけ、アクセスできれば良い。
- 週末2日間で作れる難易度。
- 机に合わせて、カントリー調。
これらの条件から、
◆こんなのが欲しい
- 使う時だけ引き出す、ワゴン。
- 幅は、A4ファイルが入る大きさ。
- A4ファイルが2段入る高さ。
- 材料は、カントリー調のパイン集成材。
- 2日で作れるシンプル構成。
- ワゴンの天面も物を置ける。
構成図はこちらです♪
◆ポイント1
2日間で作るため、カットする工程を少なくします。
⇒600mm×250mmのパイン集成材を切らずに棚板として使用。
通常の無垢板材は、そりや節があったり、
寸法にばらつきがあったりするので、手間がかかります。
その点、パイン集成材は、比較的寸法が出ているので、
そのまま組んでも、きれいに箱になります。
◆ポイント2
板の締結は木ネジを使用。
表の見える部分は、ネジ頭を隠します。
材料をあつめる
材料は、近所のホームセンターであつめます。
◆購入した材料
- パイン集成材 600×250×18mm 3枚
- パイン集成材 910×250×12mm 2枚
- しな合板 910×910×4mm 1枚
- 丸棒 φ8mm 1本
- 取っ手 1個
- キャスター(固定)φ32 2個
- キャスター(回転)φ32 2個
- 木ネジ φ3.1×20mm 皿頭
- 木ネジ φ3.5×16mm 鍋頭
作り方
それでは、早速作っていきます。
側面用の板をカット
まず、側面用の板(910×250×12mm)のカットから。
760mmでカットします。
サシガネ(L字定規)などを使って、シャーペンでカット線をひきます。
のこぎりでカットします。
線の外側(捨てる側)にそって、カットしましょう。
◆ちょっとしたコツ1
線の上をカットすると、のこぎりの刃厚分、内側にカットされることが多いです。
結果、寸法が微妙に足らなくなるので、
線の外側(捨てる側)をカットします。
線の上をカットすると、のこぎりの刃厚分、内側にカットされることが多いです。
結果、寸法が微妙に足らなくなるので、
線の外側(捨てる側)をカットします。
◆ちょっとしたコツ2
低い台に板を乗せて、左足で板をおさえ、カットします。
カット終わりは、左手で、分離される板(捨てる側)を持ち、
カットすると、角が欠けにくいです。
ちょっと持ちにくいですが、効果は大きいです。
低い台に板を乗せて、左足で板をおさえ、カットします。
カット終わりは、左手で、分離される板(捨てる側)を持ち、
カットすると、角が欠けにくいです。
ちょっと持ちにくいですが、効果は大きいです。
カットが終わったら、紙やすり(#120番~#400番)で、カット面を仕上げます。
◆おすすめやすり
このやすりがとても使いやすく、おすすめです。
このやすりがとても使いやすく、おすすめです。
リンク
側面用の板にネジ用の穴をあける
つづいて、カットした側面用の板にネジ用の穴をあけます。
今回は、ネジ頭を隠すので、下図のように、2段の穴をあけます。
ねじ止めをした後、丸棒を差し込んで、ねじ頭を隠します。
サシガネ(直角定規)などで、下図の位置に、印をつけましょう。
印をつけた部分に、キリでガイド用の穴をきりこみます。
穴あけは、電動ドリルを使います。
ドリルは、木工用のφ2です。
木工用は、先端部分が位置合わせしやすいように、とがっているのが特徴です。
先の、ガイド用の穴に合わせて穴をあけましょう。
一通り、あいたら2段目の穴です。
ネジの頭がφ6です。
その頭を隠す丸棒が、φ8なので、φ8ドリルで途中までほります。
ほりこむ深さは、
側面板の厚みが12mmなので、4mmくらいにしておきましょう。
◆注意ポイント
φ8ドリルで貫通穴をあけてしまうと大失敗になります。
途中で止める必要があります。ドリルに目印で、小さく切ったガムテープを巻きます。
下図のように、4mm程度のところに貼りましょう。両手でドリルを支え、ガムテープの目印めざして、
少しずつ切り込みます。木は、場所によって、堅い部分とやわらかい部分があります。
同じ力で押し込むと、ずぼっと入ることがあります。
集中して作業をしてください。
φ8ドリルで貫通穴をあけてしまうと大失敗になります。
途中で止める必要があります。ドリルに目印で、小さく切ったガムテープを巻きます。
下図のように、4mm程度のところに貼りましょう。両手でドリルを支え、ガムテープの目印めざして、
少しずつ切り込みます。木は、場所によって、堅い部分とやわらかい部分があります。
同じ力で押し込むと、ずぼっと入ることがあります。
集中して作業をしてください。
この作業は、結構気をつかい、疲れたと思います。
お疲れ様でした。
組立てをする
棚板をつける組立てをしましょう。
棚板と、側面用の板を合わせてみてください。
同じ250mmですが、微妙に寸法が違うかもしれません。
背面にしな合板を取り付けるので、
一方向(下面)を合わせるようにしましょう。
合わせた方が、背面になります。
作業時は、床面が出来るだけ平らな場所を選びましょう。
板を合わせて、ネジ止めします。
板厚18mmのパイン集成材は、
板厚の中央付近にねじ込む際には、
φ3.1の木ネジを下穴無しでねじこんでも割れません。
最初の1個目で位置が決まるので、慎重に位置を決めて、ねじ込みます。
◆位置合わせに失敗したら・・・
一旦ねじを外し、隣に新たに穴をあけて、再トライしましょう。
元の穴は、後でねじ頭隠しの棒で埋めます。
一旦ねじを外し、隣に新たに穴をあけて、再トライしましょう。
元の穴は、後でねじ頭隠しの棒で埋めます。
一カ所が決まったら、残りを2カ所をとめます。
次に中板です。
こちらは、合わせにくいと思います。
側板の穴に対し、中板の板厚中央にねじがささるように、
側板に板厚分の印をつけて、合わせます。
↓こんな感じです。
中板を組む際も、奥行き方向は、しな合板をつける側を合わせます。
3枚目の板は、最初の板と同じ要領で付けましょう。
片側が出来たら、対面側も同様に組み付けます。
これで、枠組ができました。
背板をカット
しな合板の上に、先ほど組んだ枠をのせて、シャーペンでカット線を書きます。
カット線の外側にそって、カットしましょう。
カット距離は長いですが、板厚が薄いので、ほどほどの疲労感でカットできると思います。
カット最後が欠けやすいので、最後だけ左手で持ってカットしましょう。
背板をつける
しな合板は、端面付近にねじ止めすると、割れやすいです。
なので、下穴をあけます。
下穴をあける時、欠けがでることが多いです。
裏面に養生テープを貼って穴開けすると良い・・・などの小技がありますが、
養生テープを剥がすときに、欠けたりします(汗)
穴あけ時に、下に穴があいても良い端材をひくという手もありますが・・・
100%防げるわけではありません。
ある程度の欠けは多めに見るしかないです。
割れるよりは良いです。
というわけで、下穴をあけて、枠にねじ止めしましょう。
だいぶ完成に近づきました。
ねじ頭を隠す
ねじ止めが終わったので、ねじ頭を隠します。
φ8の棒を1cm程度にカットします。
この棒に木工用ボンドをつけて、ねじ頭の穴に差し込みます。
乾くのをまち、飛び出ている丸棒をカット。
カットには、下図のようなのこぎりを使います。
通常のこぎりの刃には、【あさり】と呼ばれ刃が左右に広がっています。
これで、詰まりにくく良く切れるわけですが、
この【あさり】があるのこぎりで飛び出た棒をぎりぎりでカットすると、
この【あさり】により、板表面に傷がつくのです。
そこで、【あさり】が無い、のこぎりを使います。
でも、【あさり】が無いので、正直切りにくいです。
最後は、やすりで仕上げます。
仕上がりは、こんな↓感じで、ねじを隠すとともに、アクセントにもなります。
やすりで仕上げる
組み上がったので、全体をやすり(#120~#400)で仕上げます。
合わせ目などで、はみ出ている所
- 板の稜線
- 板の表面
など、手で触ってけがをしないように、やすりで仕上げます。
キャスターをつける
さあ、終盤です。
キャスターをつけましょう。
今回は、奥側を固定キャスター、手前側を回転キャスターにしてみます。
床板の裏面4隅に固定します。
側板をとめたねじと干渉しないように、注意しましょう。
と、ここで、大きな問題が・・・
固定キャスターの穴位置が、内側すぎて、ローラーで隠れています。
真上からドライバーでねじ止めできません。
φ32のローラーのみ、この仕様のようです。
困りました・・・
◆φ32固定キャスターのねじ止め
取り付け側の板に、下穴をあけて、ねじだけを取り付けます。
一旦ねじを取り、キャスターをねじ止めしました。
最後の締め付けが堅いと、ねじに垂直にドライバーを当てられない為、
ねじバカになり、締め込めなくなります。
苦肉の策です。
取り付け側の板に、下穴をあけて、ねじだけを取り付けます。
一旦ねじを取り、キャスターをねじ止めしました。
最後の締め付けが堅いと、ねじに垂直にドライバーを当てられない為、
ねじバカになり、締め込めなくなります。
苦肉の策です。
気を取り直して、残りのキャスターも取り付けましょう。
キャスターの取り付けが完了しました。
取っ手をつける
最後に、取っ手をつけます。
設置する場所に合わせて、付ける位置を決めます。
同梱されているねじよりちょっと大きめなドリルで穴をあけ、
裏からねじ止めします。
これで完成です!
お疲れ様でした~!
2台目はちょっと変更
2台目は、ちょっと変更した部分があります。
私の分です♪
ねじ頭隠しに専用のドリルを使ってみた
こんな商品が売られています。
リンク
だいぶ昔に買ったのを思い出し、使ってみました。
だいぶ昔に買ったのに、そのままのパッケージでアマゾンにあるところが、驚きです。(笑)
段付き穴が、1つのドリルで作れるので、2段目の穴が芯がそろい、きれいにあきます。
また、隠す棒をつくるドリルがセットになっています。
これで、同じ材料から棒を作ると、埋めた後が目立たなくなります。
◆ちょっとポイント
隠す棒を作る時、電動ドリルを手持ちだと、斜めな棒になってしまいます。
結構頑張ってまっすぐを意識しても、ダメでした。垂直にドリルを移動させる必要があり、今回は、下図のようなドリルスタンドを使いました。
普通持っていないですよね(汗)
工具マニアなので、持っているんです(笑)
おかげで、まっすぐな棒が出来ました。棒を作る手順はこちらです。
専用ドリルで切り込んだら、
マイナスドライバーを使い、
テコの原理でクキッと切り取ります。これで、先の段つきドリルの穴に合った棒がつくれます。
この棒で、ねじ頭を隠した結果は、こちら↓
棒も同じ素材なので、目立ちにくくなります。
隠す棒を作る時、電動ドリルを手持ちだと、斜めな棒になってしまいます。
結構頑張ってまっすぐを意識しても、ダメでした。垂直にドリルを移動させる必要があり、今回は、下図のようなドリルスタンドを使いました。
普通持っていないですよね(汗)
工具マニアなので、持っているんです(笑)
おかげで、まっすぐな棒が出来ました。棒を作る手順はこちらです。
専用ドリルで切り込んだら、
マイナスドライバーを使い、
テコの原理でクキッと切り取ります。これで、先の段つきドリルの穴に合った棒がつくれます。
この棒で、ねじ頭を隠した結果は、こちら↓
棒も同じ素材なので、目立ちにくくなります。
キャスターは4つとも回転タイプに変更
固定キャスターはねじ止めが困難であることは、先に紹介しました。
それにくわえて、実際に使用すると、想定と違ったことが・・・
◆想定
限られたスペースでワゴンを引き出し、戻すので、奥側が振れると、壁側や机にこする懸念がある。
掃除の時は、完全に引き出したい。
手前は回転キャスターで、奥側を固定キャスターにすれば、ワゴンを戻す(奥に押し込む)際に、振れないので、良いのでは?
◆実際
手前が回転キャスターなので、奥に押し込む時、外側にふくらみ、結果的に、斜めになる。
手間も固定にするのが良いのですが、掃除などで、別の場所に移動する場合は、動かしにくい。
と、課題も出てきたので、4つとも回転タイプに。
背板はボンドで固定
最初の設置場所は、背板側が壁なので、ねじ頭が見えても気にならないことから、背板固定はねじ止めでした。
しかし、2台目の設置場所は背面も見える場所なので、背板は木工用ボンドで固定しました。
結果的には、木工用ボンドで固定したほうが、
- 作業が簡単
- 仕上がりがきれい
と良いことずくめでした。
まとめ
週末でつくれるA4ファイル2段収納のワゴン作りを紹介しました。
ワゴンの上にも物を置くことが出来て、かなり使い勝手が良いものになりました。
パイン集成材は、寸法精度や加工性が良く、白木がきれいなので、作っていて楽しいですね。
簡単なので、作ってみては?
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。