角材の断面を直角に切りたいのですが、のこぎりで切ると、どうやっても斜めになってしまいます。
しかも、カット面が波打つというか、平らになりません。
そこで、今回SK11木工用角度切鋸(SMS-350)という道具を購入。使用感をレポートします。
◆この記事でわかること
- SK11木工用角度切鋸で、角材を直角に切ることができるか?
- 切り口は、平面になるか?
- SK11木工用角度切鋸の使用感レポート
角材を直角に切る方法あれこれ
◆角材や板の断面を直角に切る方法
- 電動丸ノコやスライド丸ノコを使う
- 角材周囲に線を書き、確認しながら切る
- ノコガイドを使う
電動丸ノコやスライド丸ノコを使う
電動丸ノコを使うと、断面が直角かつきれいに切れます。
ただ・・・
- とても作動音が大きい。(近所迷惑)
- とても危険を感じる。(怪我しそう、キックバックがこわい※)
という大きなデメリットがあります。
丸ノコ自体、過去に使ったのですが、怖くて手放しました。
角材周囲に線を書き、確認しながら切る
これは良くやるのですが・・・なかなか上手くいきません。
角材に切断する線を書くときに、1面だけでなく、一周ぐるっと4面に線をひきます。
スコヤを使って直角を意識して、線を書くのですが、1周すると線がわずかにズレます。
これは、角材の面が正確に90度出ていない為で、どこを基準にすれば良いか悩みます。
線のズレをむりくり修正して、切り始めます。
切るときは、片面から切り込みを入れ、ある程度切り込んだら、90度角材を回し、切り込みを入れ、またある程度切り込んだら、再び90度回し、切り込みを入れて切っていきます。
このように、周囲の線にそって切っていけば、理論的には断面が直角になりそうですが・・・
実際は、中央が膨らんだり、断面に段差ができることが多いです。
ノコガイドを使う
安価でマグネットが付いており、ノコを貼り付けてそわせて切るものがあります。
これも試したのですが、プラ製で、当たりハズレがあるようで・・・
私が買った物は残念ながら、ハズレ品でした。
そもそも直角が出てないです。
こちらも手放しました。
SK11木工用角度切鋸(SMS-350)を購入
この角度切鋸は前から知っていて、気になっていました。
今回、角材を合わせて防音ボックスを作るにあたり、角材のカット面の直角が欲しいくて、試しに購入してみました。
こちら↓です。
開封
組立て
カットの準備
カットしてみる
今回切りたい角材のサイズは、75mm×75mmです。
カット出来る木材の範囲ですが、クランプによって異なるようです。
アマゾンの販売ページにある説明を引用します。↓
市販のクランプで、100mm×115mmまで切れるようです。
ということで、75mm×75mm角材を市販のクランプで固定した状態↓
結構材料が大きいですね・・・(笑)
そして切っている風景↓
ノコギリのストロークが小さめなので、チマチマ切る感じで、結構大変です。
ここはちょっと製品として、課題と感じる部分です。
今回の角材は2×4と同じ系統の材質で、柔らかいので、なんとか耐えられました。
硬い木はちょっと辛い感じがします。
カットした結果は?
◆カットした結果
- カット面は平面でとてもきれい。
- 奥手前方向(下図Y方向)は直角。
- 切り込み方向(下図Z方向)が少し斜め。
惜しいですね。
図にするとこんな感じです。↓
カットしたものの画像です。↓
斜めに切り込んでしまう原因と対策
原因の検証
切り込み方向が斜めになる現象は、何度切っても同じなのですが、スコヤで確認しても、斜めになる原因が特定出来ませんでした。
ベースとノコ刃の垂直は出ているように見えます。
角材をクランプして、角材上面と刃の関係をみると、垂直はおおむね出ている感じ。
ノコ刃とガイドの隙間(0.4mmほど)にテフロンテープを貼って、ガタを減らして試しましたが、変化無しでした。
いろいろ検証したのですが、原因は分からずでした。
対策
最終的には現物合わせということで、ベースに2mm厚の金具をスペーサー代わりに両面テープで貼り付け、材料を傾けてセットしてカットしたところ、きれいに直角に切れるようになりました。
こんな感じです。↓
75mm角の角材がきれいに切れました!↓
ちなみに長く切る場合は、下図の位置(ベース右端)に2mm厚の板金を貼って切りました。
前回と同じ傾き条件にするには、もう少し厚い板を貼るべきですが、結果は気になりませんでした。
きれいに切れました。
まとめ
今回は、角材を直角にきれいに切ることを目的として、SK11の木工用角度切鋸SMS-350のレビューをしました。
最後の斜めに切り込んでしまう対策が、ちょっと強引でしたが、きれいに直角に切れるようになったので良しとします。
まとめです。
◆まとめ
- 製品そのままの状態で、切断面はきれいな平面になり、奥手前方向は直角に切れた。
- 切り込み方向(下方向)は斜めになり問題。
- 原因は分からず。(個体差かも)
- 対策は、材料の下(ベース部)に2mmの板(板金)をひき、斜めを補正する方向に材料を傾けてセットすることで解決。
- ノコギリのストロークが短いので、小刻みに動かす必要があり、ちょっとストレスを感じる。
- 丸ノコのような強烈な騒音と危険を感じることなく、垂直にきれいにカットできるのはとても良い。
製品そのままでは無く、少し工夫を入れれば、きれいに垂直にカット出来ます。
アマゾンのレビューを見ると、特に工夫をせず、きれいに切れている人も多いみたいなので、個体差かもしれません。
お値段は、6,000円くらいです。
今回はレビューしていませんが、角度切りも出来、オリジナルの額縁などもつくれますね。
DIYの幅を広げる道具として、導入を検討してみてはいかがでしょうか?
最後まで御覧いただき、ありがとうございました!