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3DプリンターELEGOO Neptune 4 購入して2年 レビュー 使いやすくおすすめ!

ELEGOO Neptune 4おすすめ!

Masayoshi6ELEGOO Neptune 4は、私の3Dプリンター歴3台目の購入機種で、すでに2年使っていますが、いまだに安定して使いやすいので紹介します。ELEGOO社は中国の3Dプリンターメーカーで、同メーカーの光造型タイプも所有していますが、コスパ、サポートがとても良く、つくりもしっかりしており、ちょっとした部品を作る時に重宝します。

◆この記事で分かること
ELEGOO Neptune 4の【良い】ところと【イマイチ】なところ

3台目の3Dプリンター にいくまでの経緯

Masayoshi
Masayoshi
3台目のFDM 3Dプリンター。購入の経緯を少しお話します。
※FDMとは
熱溶解積層方式(Fused Deposition Modeling)の略で、熱で溶かした樹脂をノズルから押し出し、層を積み重ねて立体物を造形する3Dプリンターの方式です。

1台目 QIDI i-mates

1台目の3DプリンターQIDI i-mates

1台目の3Dプリンターで、ABS(材料)で大きめのプリントをしたかったので、箱型を選びました。なんといっても初めての3Dプリンターだったので、精度の高さに感動していました。(今となっては、その精度もやや劣る感じですが・・・)

箱型で、内部を温める機能はありませんが、ヒートベットの熱で庫内が熱せられるので、ABSがなんとかプリントできます。ただ、ヒートベット接地長さ100mmを超えるものをABSでプリントしようとすると、そりますね。

古い機種なので、ステッピングモータードライバーの静音化がされてなく、作動音は結構大きめです。

ABSでプリントしたものは、削ったり、ネジを切ったりと後加工がしやすく、強度もそれなりにあり良いのですが、プリント時のそりが出易いのと臭い(プラスチックが溶けたような臭い)が結構強く、あまりおすすめできません。

2台目 ELEGOO Neptune 3 pro

2台目の3Dプリンター

2台目は、PETG(材料)でのプリントを目的として購入。

◆PETGとは
ペットボトルに近い材料で、柔軟性があり、割れにくく、強度もあり、プリント時の臭いも無し。値段も安い。高級プリンターで有名なPrusaのオレンジの部品もPETGです。(Prusa純正のPETGは高額です)良いことずくめですが、欠点は、後加工のしにくさ、プリント時の糸引きが多めというところです。
PETGは、柔軟性があって、割れにくいので、削れにくいんです。糸をひくので、プリント中にノズルが離れて移動する際に、糸ひきと玉っぽいものが出来やすく、それをやすりで削ろうとしても、うまく削れません。ネジはなんとか切れます。
見た目をあまり気にせず、ある程度強度が欲しい家庭で使う部品の製作にはおすすめの材料です。

◆ELEGOOのプリンターNeptune 3 pro
安いわりに性能が良く、ステッピングモータードライバーが静音化されたこともあり、とても静か。プリント精度も良く、かなり使いました。
PEI 磁気プラットフォームという金色のプレートがヒートベットに標準でつきます。今でこそ当たり前の部品ですが、この性能には感動しました。加熱時には、のり無しで、材料を定着し、プリントが終了してプレートが冷えると、部品が簡単に取れるという画期的なプレートです。

◆このプリンターのイマイチな点は4つ

①モーターが脱調することがある
CURAというスライスソフトで、プリントデーターを作る時、狭い区間を短い方向に細かい往復動作で塗りつぶす場所があると、モーターの正転逆転が短時間に高速で行われるのですが、この時の振動が共振っぽく激しくなり、モーターが脱調することがあります。一度脱調すると、モーターの回転位置がずれるので、その後のプリントがズレて不良部品になってしまいます。この場合、全体の速度を落とす必要があり、大きい物をプリントする時は、時間のロスが大きくなります。

脱調しやすい部分

 

②ヒートベット平面レベル補正がいまいち
大きな部品をプリントすると、左右で高さ補正が上手くできていないようで、片方だけ隙間が出来てしまう。現象としては、下図のように、右側(B側)が下がる方向に傾いていた場合、隙間を合わせる様にノズルが下がる補正が効いていれば、隣同士がつぶれてくっつくのですが、補正がうまくきかず、距離が離れてしまう為、材料がつぶれず、隙間が空いてしまう。こうなると、隣同士がくっつかないので、不良部品になってしまいます。対処として、ヒートベットと下の支え部品の間に、薄い金属シムシートを入れ、高さ補正をしました。下図で右側(B側)にシムを入れて持ち上げました。

レベル補正がうまくいかない

 

③PEI磁気プラットフォームの位置決めが無い
PEI磁気プラットフォームは、プリント終了後にプリンターから取り外して、反らせることで、プリント品を取り外すことが出来る優れものですが、再度プリンターに戻す時の位置決めがありません。強力なマグネットでヒートベットにくっつくので、くっつけた後にずらして位置決めが難しく、ヒートベットに置く時点で位置を合わせる必要があります。他社は、奥に突き当ての壁があるのですが、特許の問題なのか不明ですが、この機種には、突き当てが無く、外形を見た目で合わせて置く必要があり、ここはかなり面倒です。

PEI磁気プラットフォームの位置決めが無い

 

④ファームウエアーがMarlin(最近主流のKlipperでは無い)
Marlinは、Neptune 3pro 購入当時は、主流でした。なので、欠点というわけでは無いのですが、高速印刷と高精度プリントを売りにしてKlipper搭載機種が出始めているので、見劣りがする内容です。

3台目 ELEGOO Neptune 4

3台目の3Dプリンター

ファームウェアが、Marlin から Klipper に変わった+3 pro不具合解消を期待して購入。

ファームウェアが変わることにより、何が良くなるのか?というと、

①プリント速度を速くできる。

②プリント精度が高くなる(よりきれいにプリントできる)

ということです。

3Dプリンター業界全体が、Marlin から Klipper に乗り換える動きがあり、3Dプリンターの高速化の波が来ました。

箱型コアXY+Klipperで高速プリントをうたう機種がたくさんでましたが、お値段が高いので、古き良き門形タイプのNeptune 4を購入しました。

ELEGOO Neptune 4の良いところ

Masayoshiポイント2
Masayoshi
現役のELEGOO Neptune 4の良いところを紹介します。
Neptune 3 pro とそっくりですが、大幅なアップデートがされています。今買うなら絶対に【4】がおすすめです。

値段が安い

ELEGOOというメーカーは、コスパがとても良いです。安いですが、物はしっかりしており、サポートも親身に答えてくれます。この機種も2025年10月現在、まだアマゾンで販売しており、ちょくちょく値引きされているので、チェックしてみて下さい。

たまに使っても、不具合無く使える

これ、とても重要です。現状私の使い方としては、何かちょっとした部品があれば解決する家庭内で出る課題に対し、FREE CADで設計し、3Dプリンターでプリントして使うという感じなので、年中使っているわけではありません。最近は月に2~3回ということが多いです。そんな頻度でも、特にレベル補正することなく、問題なく使えます。スイッチ入れれば使える家電に近い3Dプリンターです。
たまに、材料の定着が悪い時がありますが、原因は100%材料の吸湿です。こんな時は、フードドライヤーで材料を乾燥させてから使うと問題なくプリント出来ます。この安定感がとても気に入っています。こちら↓の記事を参照。
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ファームウエアーが最近主流のKlipperで高速、高精度プリント

スライサーソフトはCURAですが、この機種用にカスタマイズされたものが付いてきます。ソフトを開いて速度条件をみましたが、かなり高速になっています。はじめに付属のPLAで高速プリントしてみましたが、脱調も無く、きれいにプリントできました。ファームウエアーでこんなに変わるのか・・・と驚きました。
PETGについては、高速用のPETGを使わないと上手くいかないようなので、手持ちのPETGを使うときは、速度を落として使っています。

高速プリントを達成する為に、冷却機能が強化

高速プリントを実現するには、ヘッドまわりの高速化だけでなく、冷却能力を高める必要があります。冷えて固まる前に次ぎの層をプリントしてしまうと、だれてしまうんですね。各社強力なファンを付けていますが、ELEGOOも3連ファンが追加されました。このファンは1層目プリント時は、定着重視の為、止まっていますが、2層目から自動でスイッチが入ります。

モーターの脱調が無い

これもとても助かります。ファームウエアーが変わり高速制御対応になったこと、ヘッド部が少し小さくなったことで軽量化され、移動時の慣性力が小さくなったことが要因かと思っています。安心してプリントできます。

ヒートベットの上下調整ノブが付いた

これも望んでいた機能です。レベル補正はあるのですが、基本はヒートベットとヘッドが平行であることが基本です。ノブで精密に調整が出来るので、大きいサイズをプリントしても高さ精度は安定しています。ノブはバネ(オレンジに見えるのがバネ)で加圧されることにより、プリント中に動くことはなく、初回に合わせて以降動かしていません。
ヒートベット水平だし調整ノブ

ノズル温度が高温対応

ノズル温度が260℃→300℃になりました。一部の材料で255℃まで上げて使うことがあり、温度に余裕が出来ると、安心感があります。ノズルの温度上昇速度も速いです。

Micro SDスロット→ USB-Aスロットが追加

これも地味に嬉しい改善です。以前は、プリンター前面にあるMicro SDでデーターを入れていたので、取扱い上の静電気や折れないように注意していましたが、USB-AとCが追加になったことで、USBメモリーが使え、とても扱いやすくなりました。
USB-Aが使えるようになった

 

ELEGOO Neptune 4のイマイチなところ

Masayoshiたじたじ
Masayoshi
つづいて、イマイチなところです。

PEI磁気プレートの位置決めが相変わらず無い

特許なんですかね・・・対応しないのがとても不思議です。とはいえ、プリント後5~10分くらい待ってプレート温度が低くなると、プレートを外さなくても簡単にプリント品が取れるので、最近はプレートを外さず運用しています。

プレートの位置決めが無い

無線LANに未対応

最近の機種は、無線LAN対応機種が多いので、欲しいところです。日本に売る場合は、技術適合認証をとる必要があるので、メーカーさんとしては、お金と時間が余分にかかり嫌なんでしょうけれども・・・。

プリンターとパソコンが近くにある場合は、プリンター右側面にあるLANポートで有線接続する手はあります。私の環境は別部屋なので、USBメモリーを持って、行ったり来たりしています。

LANポート

まとめ

Masayoshi6今回は、現在使っているELEGOO Neptune 4 の良いところとイマイチなところを紹介しました。良い部分が多いので、買換えようという気持ちが今はありません。それだけ良い機種なので、おすすめ出来るなと思い、記事にしました。

最近の機種は、多色プリントに集中しており、価格も高いものが多いです。多色プリントは現状、プリント時間がとてもかかり、 色変更時に大量のゴミが出ます。来年はこの課題を解決した機種が他社から出てきますが、価格やプリント制御などがこなれてくるのには、もう少し時間がかかりそうです。
そもそも多色プリントをどれだけやるか?ということと、インクジェット方式のようなフルカラーに近い表現は残念ながらできません。フィギアなどは、光造形プリンターでプリントし、エアーブラシなどで塗装する方が格段に仕上がりが良いです。

なので、用途が結構限られることも考えると、まだしばらくは、単色プリントでシンプルなELEGOO Neptune 4は良い選択肢だと思います。

皆様も購入を検討してみてはいかがでしょうか?

おすすめですよ!

最後まで御覧いただき、ありがとうございました。

 

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