今回は、白い枝をワイヤーアートで飾ってみる!の後編です。
木目をいかしたオシャレなカントリー調の板壁を作り、前回作ったワイヤーアートを飾ります。
板壁の着色に、水彩絵の具を使います。
水彩絵の具は、木目がきれいに出て、安く、色も混ぜ合わせで無数に作れますのでオススメです。
仕上げにつや消しニスを塗りますが、選定に注意が必要です。
◆この記事で分ること
- 木目をいかしたオシャレな板壁の作り方
- 水彩絵の具の上から塗るクリアー塗料の選び方
白い枝の下にカントリー調の板壁を作る
白い枝×ワイヤーアートですが、
- 白い枝の背景は、濃い色が良い。
- ワイヤーアートの背景は、薄い色が良い。
という困った感じの作品になりました。
クリーム色の壁に直接飾ると、白い枝が目立たず、枝の影が重なって、うるさい感じに・・・
そこで、白い枝の下に、板を並べてカントリー調の壁を作ることにしました。
完成イメージはこんな↓感じです。
板壁は、木目をいかした紺色塗装にします。
部分的に塗装がかすれたカントリー調にしてみます。
板壁にワイヤーアートを固定する引っ掛け部をつけます。
材料の準備
杉板を使います。
非常にやわらかい木です。
傷がつきやすいですが、とても軽量で木目がはっきり出るので、室内の壁装飾に向いています。
値段も安いです。
木目表現を少なめにしたい方は、ヒノキを選ぶと良いです。
下にホームセンターで入手性の良い木材の特徴をまとめました。
杉板は、密度が低い=目が詰まっていないので、軽いです。
その分、ネジがききにくく、強く締めるとずるっと空回りしやすいので注意です。
木材種 | 木目の 目立ち度 | 軽さ | 値段の安さ | 特徴 |
杉板 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | やわらかい 密度:低め ネジと相性悪い |
パイン板 | ★★ | ★ | ★★ | 長期放置で飴色になる 密度:中 家具に多い |
ヒノキ板 | ★★ | ★★ | ★ | 高級で万能 密度:中 |
◆材料
- 杉板1:厚み7mm 600mm×70mm 5枚
- 杉板2:厚み7mm 600mm×30mm 1枚
- 丸棒:直径24mm 910mm 1本
ワイヤーアートの引っ掛け部に使う丸棒は、材料名が無かったのですが、白木でやわらかいので、ホワイトウッドだと思います。
カントリー調の板壁の作り方
板の面取りとカット
杉板1は、すのこ状に少し隙間を空けて並べますが、見える側の板稜線の面取りをします。
面取りがあった方が、立体感がでます。
カンナを使って、5mm程度ななめに面取りします。
ザックリでOKです。
不揃いの方が、手作り感が出て良いです。
杉板2は、すのこ状に並べた杉板1をつなぐ役割です。
半分に切っておきます。
見える面のやすりがけ
塗装の前に見える面のやすりがけをします。
紙やすり400番くらいで、軽くこすります。
終わったら、しぼったぞうきんで、木くずを取っておきます。
水彩絵の具で塗装
着色は、サクラの水彩絵の具【あいいろ】を使います。
小皿に絵の具を出して、少量の水で溶いて筆で塗っていきます。
水彩絵の具は、水で溶くと隠蔽姓が低くなるので、木目が引き立ちます。
裏面意外を塗ります。
塗り終わったら、しばらく乾燥させ、2回塗ります。
杉板2は裏面になりますが、杉板1の隙間から見えるので、同様に塗っておきます。
仕上げにつや消しクリアーを塗る
仕上げに、つや消しクリアーを塗ります。
つや消しクリアーを塗ると、落ち着いた感じが出せて、絵の具の色落ちを防ぐのでオススメです。
水彩絵の具の塗面に上塗りするつや消しクリアー塗料は選定に注意が必要です。
絵の具が溶けるのを防ぐ為、
油性つや消しニスを選びます。(すごく臭いですが・・・)
(経験済み)
筆を専用薄め液(シンナー)で洗うのが嫌なので、スプレータイプを選んでいます。
1回塗って、乾燥後に紙やすり400番を軽くかけます。
面取り部の稜線は強めにかけて、あいいろを部分的に削り、カントリー調にしてみます。
やすりをかけると表面が白く濁りますが、2回目を塗るときれいになるので大丈夫です。
その後、2回目の塗りをします。
これで塗装は完了です。
とてつもなく臭いです。
白い枝を塗る時は、オススメしませんでしたが、今回は仕方なく使います。
近隣の方に迷惑をかけないよう、注意しましょう。
水溶性つや消しニスは大失敗!
水彩絵の具の上から塗るニスとして、水溶性ニスが良いとされています。
今回、こちら↓を入手出来たので、試しました。
確かに、絵の具が溶けることは無く塗ることは出来ます。
ところが、白く粉を吹いた感じになり、2回塗っても粉っぽさが消えず、大失敗でした。
すご~く小さい文字で、注意書きが・・・
白い微粉末のつや消し剤が残る場合があり、先につや出しニスを塗って、素地を固めてから仕上げにぬると良い。
これは、オススメ出来ません。
結局、再度表面に紙やすりをかけて、油性つや消しニスをぬることになりました。
板壁を組み立てる
塗装が終わった板を、すのこ状に並べて固定します。
杉板2を縦に平行に並べ、塗装済みの板を上から並べます。
イメージ通りの配置ができたら、木工用ボンドで固定します。
板と板の間は、2mm程度間隔を空けました。
ボンドが乾いたら、装飾の意味で、真鍮の小釘を打っています。
ワイヤーアートをぶら下げる部分を作る
ワイヤーアートを付けた白い枝は、飾った状態で、奥行き方向に厚みがあります。
なので、ぶら下げる部分は、壁から出っ張っている必要があります。
ワイヤーアートを引っ掛ける部分は、のこぎりで丸棒に溝をきって、ヤスリで仕上げます。
形が出来たら、塗装します。
こちらは、濃い木の色にしたいので、家に余っていた水性ステイン(オーク)で塗りました。
水彩絵の具を使ってもOKです。
着色が完了したら、板壁上に裏面からネジで取り付けます。
続いて、額縁の裏についている、ひもを付ける部品をネジ止めします。
ひもを通して完成です。
飾ってみる
板壁を壁に取り付けます。
壁は石膏ボード+壁紙なので、石膏ボード用のフックを取り付けます。
板壁をかけてみます。
続いて、ワイヤーアートをかけます。
この時、重みで片側に傾きます。
板壁のひもが掛かっている位置をすこしずらして調整しましょう。
クリックで拡大します。
まとめ
白い枝×ワイヤーアートを飾る、を2回に渡り紹介しました。
水溶性つや消しニスの大失敗があり、リカバリーに時間がかかりましたが、なんとか良い感じになりました。
水彩絵の具の上に塗る塗料は、油性塗料を選ぶ。
水溶性つや消しニスは、白い粉を吹いた感じになるので、使わない方が良い。
今回、仕上げに油性つや消しニスを使いました。
ニスというと、つやを出すものというイメージがあります。
つや消しって必要?
と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
つや消しは、スポットライトが当たっても、反射が押さえられ、落ち着いた高級感のある仕上がりになります。
ぜひ一度、お試し下さい。
自然の枝を使ったオブジェは、同じものは出来ませんので、世界で1つの作品になります。
自然の形をアートに取り入れるのは、面白いですよ!
皆さんも作ってみては?
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。