今回は、白い枝をワイヤーアートで飾ってみる!の後編です。
木目をいかしたオシャレなカントリー調の板壁を作り、前回作ったワイヤーアートを飾ります。
板壁の着色に、水彩絵の具を使います。
水彩絵の具は、木目がきれいに出て、安く、色も混ぜ合わせで無数に作れますのでオススメです。
仕上げにつや消しニスを塗りますが、選定に注意が必要です。
◆この記事で分ること
- 木目をいかしたオシャレな板壁の作り方
- 水彩絵の具の上から塗るクリアー塗料の選び方
白い枝の下にカントリー調の板壁を作る
![Masayoshi考える](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/02/p527.png)
白い枝×ワイヤーアートですが、
- 白い枝の背景は、濃い色が良い。
- ワイヤーアートの背景は、薄い色が良い。
という困った感じの作品になりました。
クリーム色の壁に直接飾ると、白い枝が目立たず、枝の影が重なって、うるさい感じに・・・
そこで、白い枝の下に、板を並べてカントリー調の壁を作ることにしました。
完成イメージはこんな↓感じです。
板壁は、木目をいかした紺色塗装にします。
部分的に塗装がかすれたカントリー調にしてみます。
板壁にワイヤーアートを固定する引っ掛け部をつけます。
材料の準備
![Masayoshiポイント2](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/01/p503.png)
杉板を使います。
非常にやわらかい木です。
傷がつきやすいですが、とても軽量で木目がはっきり出るので、室内の壁装飾に向いています。
値段も安いです。
木目表現を少なめにしたい方は、ヒノキを選ぶと良いです。
下にホームセンターで入手性の良い木材の特徴をまとめました。
杉板は、密度が低い=目が詰まっていないので、軽いです。
その分、ネジがききにくく、強く締めるとずるっと空回りしやすいので注意です。
木材種 | 木目の 目立ち度 | 軽さ | 値段の安さ | 特徴 |
杉板 | ★★★ | ★★★ | ★★★ | やわらかい 密度:低め ネジと相性悪い |
パイン板 | ★★ | ★ | ★★ | 長期放置で飴色になる 密度:中 家具に多い |
ヒノキ板 | ★★ | ★★ | ★ | 高級で万能 密度:中 |
◆材料
- 杉板1:厚み7mm 600mm×70mm 5枚
- 杉板2:厚み7mm 600mm×30mm 1枚
- 丸棒:直径24mm 910mm 1本
ワイヤーアートの引っ掛け部に使う丸棒は、材料名が無かったのですが、白木でやわらかいので、ホワイトウッドだと思います。
カントリー調の板壁の作り方
![Masayoshiポイント2](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/01/p503.png)
板の面取りとカット
杉板1は、すのこ状に少し隙間を空けて並べますが、見える側の板稜線の面取りをします。
面取りがあった方が、立体感がでます。
カンナを使って、5mm程度ななめに面取りします。
ザックリでOKです。
不揃いの方が、手作り感が出て良いです。
杉板2は、すのこ状に並べた杉板1をつなぐ役割です。
半分に切っておきます。
見える面のやすりがけ
塗装の前に見える面のやすりがけをします。
紙やすり400番くらいで、軽くこすります。
終わったら、しぼったぞうきんで、木くずを取っておきます。
水彩絵の具で塗装
着色は、サクラの水彩絵の具【あいいろ】を使います。
小皿に絵の具を出して、少量の水で溶いて筆で塗っていきます。
水彩絵の具は、水で溶くと隠蔽姓が低くなるので、木目が引き立ちます。
裏面意外を塗ります。
塗り終わったら、しばらく乾燥させ、2回塗ります。
杉板2は裏面になりますが、杉板1の隙間から見えるので、同様に塗っておきます。
仕上げにつや消しクリアーを塗る
仕上げに、つや消しクリアーを塗ります。
つや消しクリアーを塗ると、落ち着いた感じが出せて、絵の具の色落ちを防ぐのでオススメです。
水彩絵の具の塗面に上塗りするつや消しクリアー塗料は選定に注意が必要です。
絵の具が溶けるのを防ぐ為、
油性つや消しニスを選びます。(すごく臭いですが・・・)
![Masayoshiたじたじ](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2020/08/p403.png)
(経験済み)
筆を専用薄め液(シンナー)で洗うのが嫌なので、スプレータイプを選んでいます。
1回塗って、乾燥後に紙やすり400番を軽くかけます。
面取り部の稜線は強めにかけて、あいいろを部分的に削り、カントリー調にしてみます。
やすりをかけると表面が白く濁りますが、2回目を塗るときれいになるので大丈夫です。
その後、2回目の塗りをします。
これで塗装は完了です。
とてつもなく臭いです。
白い枝を塗る時は、オススメしませんでしたが、今回は仕方なく使います。
近隣の方に迷惑をかけないよう、注意しましょう。
水溶性つや消しニスは大失敗!
水彩絵の具の上から塗るニスとして、水溶性ニスが良いとされています。
今回、こちら↓を入手出来たので、試しました。
確かに、絵の具が溶けることは無く塗ることは出来ます。
ところが、白く粉を吹いた感じになり、2回塗っても粉っぽさが消えず、大失敗でした。
すご~く小さい文字で、注意書きが・・・
白い微粉末のつや消し剤が残る場合があり、先につや出しニスを塗って、素地を固めてから仕上げにぬると良い。
これは、オススメ出来ません。
結局、再度表面に紙やすりをかけて、油性つや消しニスをぬることになりました。
板壁を組み立てる
塗装が終わった板を、すのこ状に並べて固定します。
杉板2を縦に平行に並べ、塗装済みの板を上から並べます。
イメージ通りの配置ができたら、木工用ボンドで固定します。
板と板の間は、2mm程度間隔を空けました。
ボンドが乾いたら、装飾の意味で、真鍮の小釘を打っています。
ワイヤーアートをぶら下げる部分を作る
![Masayoshiポイント2](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/01/p503.png)
ワイヤーアートを付けた白い枝は、飾った状態で、奥行き方向に厚みがあります。
なので、ぶら下げる部分は、壁から出っ張っている必要があります。
ワイヤーアートを引っ掛ける部分は、のこぎりで丸棒に溝をきって、ヤスリで仕上げます。
形が出来たら、塗装します。
こちらは、濃い木の色にしたいので、家に余っていた水性ステイン(オーク)で塗りました。
水彩絵の具を使ってもOKです。
着色が完了したら、板壁上に裏面からネジで取り付けます。
続いて、額縁の裏についている、ひもを付ける部品をネジ止めします。
ひもを通して完成です。
飾ってみる
![Masayoshiポイント2](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/01/p503.png)
板壁を壁に取り付けます。
壁は石膏ボード+壁紙なので、石膏ボード用のフックを取り付けます。
板壁をかけてみます。
続いて、ワイヤーアートをかけます。
この時、重みで片側に傾きます。
板壁のひもが掛かっている位置をすこしずらして調整しましょう。
![Masayoshi](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/02/p526.png)
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まとめ
白い枝×ワイヤーアートを飾る、を2回に渡り紹介しました。
水溶性つや消しニスの大失敗があり、リカバリーに時間がかかりましたが、なんとか良い感じになりました。
水彩絵の具の上に塗る塗料は、油性塗料を選ぶ。
水溶性つや消しニスは、白い粉を吹いた感じになるので、使わない方が良い。
今回、仕上げに油性つや消しニスを使いました。
ニスというと、つやを出すものというイメージがあります。
つや消しって必要?
と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
つや消しは、スポットライトが当たっても、反射が押さえられ、落ち着いた高級感のある仕上がりになります。
ぜひ一度、お試し下さい。
自然の枝を使ったオブジェは、同じものは出来ませんので、世界で1つの作品になります。
自然の形をアートに取り入れるのは、面白いですよ!
皆さんも作ってみては?
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。