最近は、電子印が普通に使われるようになりました。
パワーポイントでも丸図形に名前を入れれば良いのですが、そのまま入れると、丸の中央に文字が来なかったりで、イマイチな仕上がりになります。
ひと手間で、本物っぽい電子印が作れますので、作り方を紹介します。
色は、朱肉の色にRGBの数値で設定します。
捺印時のかすれた感じの表現も入れてみましょう。
◆この記事で分ること
- パワーポイントで電子印を作る方法
- 色をRGBで設定する方法
- 捺印時のかすれた感じを出す方法
丸枠電子印の作り方
![Masayoshi](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/02/p526.png)
最もポピュラーな丸枠電子印の作り方です。
丸枠を描く
まずは、外枠の丸を描きます。
正円にしたいので、
①挿入⇒②図形⇒③楕円⇒④【Shiftキー】を押しながらドラッグして描きます。
![丸枠を描く](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1125.jpg)
大きさは、後で調整がききますので、ここでは適当なサイズでOKです。
上のメニュー【書式】をクリックし、右上の【サイズ】欄の数値で変更出来ます。
【2cm×2cm】にしました。
線太さは、ちょっと太めで【3pt】を選びました。
書式⇒①図形の枠線⇒②太さ⇒③3pt
![枠線の太さ設定](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1126.jpg)
文字を書く
次に文字を書きますが、丸枠に直接書くのではなく、別のテキスト枠で文字を書きます。
これにより、丸枠に対してギリギリの大きさにしたり、位置を調整しやすくなります。
①挿入⇒②図形⇒③縦書きテキストボックス⇒④文字を入力
![文字を入力](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1127.jpg)
フォントはお好みで選びましょう。
①文字を選択⇒②ホーム⇒③フォント種と④サイズをプルダウンメニューから選びます。
ここでは、【UD デジタル 教科書体 NK-B】を選びました。
フォントサイズは、丸枠に合わせて、【28】を選択。
![フォントを選択](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1128.jpg)
◆ポイント
枠と文字は別々に描く。
枠と文字は別々に描く。
朱肉の色をRGBで設定する
![Masayoshi](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/02/p526.png)
枠と文字に色を付けます。
単純に赤でも良いのですが、朱肉の色に合わせてみます。
朱肉の色を調べてみると、
- R(レッド):217
- G(グリーン):66
- B(ブルー):54
パワーポイントでは、RGBの数値で色を設定することが出来ます。
丸枠線の色から変えてみます。
丸枠図形を選択⇒①書式⇒②図形の枠線⇒③その他の枠線の色
色の設定ボックスが出てきます。
④ユーザー設定タブをクリック
⑤カラーモデルがRGBになっていることを確認して、RGBの各枠に、数値を入力します。
右下の【新規】の部分が変わった色になります。
OKで枠線の色が設定出来ました。
![枠の色をRGBで設定](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1129.jpg)
続いて、丸枠の塗りは【なし】に設定します。
丸枠図形を選択⇒①書式⇒②図形の塗りつぶし⇒③【塗りつぶしなし】
これで、【png形式】で保存すると、文字と枠以外が【透明】になります。
![塗りつぶしなし設定](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1130.jpg)
◆ポイント
丸枠図形の塗りは、【無し】にする。
丸枠図形の塗りは、【無し】にする。
![Masayoshi](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/02/p526.png)
文字の色も同じ色に変えましょう。
一度色を設定すると、そのパワーポイントファイルには、設定が残ります。
文字を選択⇒①書式⇒②文字の塗りつぶし⇒③最近使用した色
ここに、先ほど使った色が出ていますので、クリックして設定します。
![文字の色を設定](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1131.jpg)
丸枠の中に配置
色付けが終わったら、丸枠の中に、文字を配置します。
大体の位置に入れたら、微妙な位置は、キーボードの矢印キーを使うと良いです。
丸枠の大きさは、文字に合わせて良い感じに変更します。
位置が決まったら、枠と文字両方を囲って選択して、右クリック⇒グループ化します。
![位置を合わせてグループ化](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1132.jpg)
保存方法
![Masayoshi](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/02/p526.png)
電子印を画像として保存します。
電子印を選択⇒右クリック⇒図として保存
保存形式では、【png】を選びます。
![保存](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1133.jpg)
先ほど、丸枠の塗りを【なし】にしました。
【png】は透明をサポートしているので、塗りなし部がそのまま透明になります。
【jpeg形式】は透明をサポートしていないので、丸枠の塗りを【なし】にしても、【白】になります。
![保存形式による違い](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1135.jpg)
◆ポイント
電子印の枠内だけ、白くしたい場合
・丸枠の塗りつぶし⇒【白】
・図として保存【png形式】
![枠の塗り白](data:image/svg+xml,%3Csvg%20xmlns=%22http://www.w3.org/2000/svg%22%20viewBox=%220%200%20131%20187%22%3E%3C/svg%3E)
電子印の枠内だけ、白くしたい場合
・丸枠の塗りつぶし⇒【白】
・図として保存【png形式】
![枠の塗り白](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/p537.png)
かすれた感じにしてみる
より本物の捺印感を出す為、かすれた感じにしてみます。
保存した【png形式】の電子印を読み込みます。
挿入⇒画像
電子印画像を左クリックで選択⇒①書式⇒②図の効果⇒③ぼかし
![かすれ処理1](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1136.jpg)
ちょっとかすれ具合が強いので、
電子印画像を左クリックで選択⇒書式⇒図の効果⇒ぼかし⇒ぼかしのオプション
右側に図の書式設定が出ます。
【ぼかし】のサイズ欄に【1pt】と入っていますが、【0.7】と直接入力します。
![ぼかし処理2](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/04/jp1139.jpg)
◆メモ
本来、【ぼかし】の処理をかけると、ふわっとかすんだ感じになって欲しいのですが、パワポの場合、なぜかかすれた感じになります(汗)。
本当にぼかしたい時に使えず、このモードの使い道が微妙だったのですが、捺印のかすれた感じの表現に上手くはまりました(笑)。
本来、【ぼかし】の処理をかけると、ふわっとかすんだ感じになって欲しいのですが、パワポの場合、なぜかかすれた感じになります(汗)。
本当にぼかしたい時に使えず、このモードの使い道が微妙だったのですが、捺印のかすれた感じの表現に上手くはまりました(笑)。
まとめ
![Masayoshi3](https://satopi72.com/wp-content/uploads/2021/03/p532.png)
ポイントをまとめると、
◆ポイント
- 枠と文字は別々にする。
- 色をRGBの数値で設定
図形の枠線⇒その他の枠線の色⇒ユーザー設定⇒数値入力 - 枠の塗りは【なし】にして、図として【png形式】で保存。
- かすれ感は、【ぼかし】で表現。
一回作ると、使い回しがきくので、便利ですよ。
お試し下さい。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。