今回は、パワーポイントで図形をイタリック風に傾ける方法を紹介します。
図形は、もっとも効果が分かりやすい、デジタル数字を六角形を使って作ってみます。
あまり需要が無さそうなテーマですが・・・(汗)
◆この記事で分ること
- パワーポイントでデジタル数字を作る方法
- 図形をイタリック風に傾ける方法
デジタル数字を作る方法
デジタル数字の出来上がりはこんな感じです。
まだ、傾いていませんが・・・
図形の六角形を使って簡単に作れます。
早速作ってみましょう。
基本の縦線と横線を作る
①【挿入】⇒②【図形】⇒③【六角形】
適当な感じに描きます。
これを変形させます。
図形を左クリックして選択したら、右下に出る白ポチをつまんで、細く伸ばしましょう。
こんな感じです。
両端の角度を整えます。
90度にしたいので、ガイドになる図形を描きます。
①【挿入】⇒②【図形】⇒③【ひし形】を選択
Shiftキーを押しながらドラッグして描きます。
これで、正方形が45度傾いた図形(ひし形)を描くことができます。
このひし形図形を、先の図形の左端に重ねます。
左の頂点を合わせましょう。
先の図形をクリックして選択すると、オレンジのポチが表示されます。
このオレンジポチを動かして、ひし形に合わせます。
角度が合わせられたら、ひし形は不要なので、左クリックで選択してDeleteキーで消しておきます。
続いて、コピーして縦にします。
Ctrlキーを押しながら、クリック&ドラッグでコピー。
回転矢印をつかみ、90度回転させましょう。
これで、基本となる縦横の線が出来ました。
コピーして【8】を作る
後は、コピーして並べるだけです。
先と同様に、Ctrlキーを押しながら、クリック&ドラッグでコピーして、並べていきましょう。
一旦【8】を作ります。
こんな感じで、斜め線を合わせるときれいに見えます。
これで、全体を囲って選択し、右クリック⇒【グループ化】します。
色を変える
ここで、色を変えましょう。
グループ化した図をクリックし、上部メニューから
①【図形書式】⇒②【図形の塗りつぶし】⇒【黒】
同じく【図形の枠線】⇒【線なし】
これで、【8】の出来上がりです。
他の数字を作る
他の数字を作る場合は、先の【8】をコピーして不要な部分の塗りを無しにします。
不要な線を選択します。
図形はグループ化されているので、一旦解除しましょう。
図形を右クリック⇒グループ化解除
不要な部分を選択したら、上部メニューから、
①【図形の書式】⇒②【図形の塗りつぶし】⇒③【塗りつぶしなし】を選択。
塗りを無しにしているだけなので、再度塗りを設定すれば復活します。
この手順で、全ての数字を作ることが出来ます。
こんな感じです。
◆ちょっとメモ
今回は、デジタル数字が出た当初のシンプルな形のものですが、最近は角の部分が上下左右で異なったおしゃれな感じのデジタル数字も見られます。
普段なにげなく見ているデジタル数字ですが、細かく見てみると、みんな同じでは無いので、クオリティーを上げる場合は、良く観察して作ってみてください。
線を太さを変えたい
線の太さを変える方法をお知らせします。
今回の作り方だと、全体のイメージが出来上がらないとわかりません。
なので、出来上がった後に、線の太さを変える方法を紹介します。
まず、グループ化を解除します。
全体を囲って選択し、上部メニューから【図形の書式】を選択。
右上に、サイズの欄が表示されます。
ここの厚みサイズを変更しましょう。
太くしてみますね。
今は、0.84cmです。
右端のUP、DOWNボタンを押してみましょう。
1.5cmまで太くしてみました。
配置はズレてくるので、直す必要がありますが、3本の横線だけ位置を直せばOKです。
この方法で、後から太さを変えることが可能です。
図形をイタリック風に斜めにする方法
本題の、図形をイタリック風に斜めにする方法です。
イタリック風とは、どんな状態かというと、
【平行四辺形】状になっている状態です。
つまり、上と下の線は水平のまま、縦線だけが斜めになっている状態です。
実際文字のイタリックの傾きを計測してみると、19度傾いていました。
この状態を、図形の回転を使って表現します。
それでは、早速方法の紹介です。
図形を傾ける
図形は、グループ化した状態で作業を進めます。
バラバラな場合は、全体を囲って選択し、右クリック⇒【グループ化】
グループ化された図形をクリックして選択状態にしたら、上部のメニューから、
①【図形の書式】⇒②【図形の効果】⇒③【3-D回転】⇒④【平行投影の左から2つめ】を選択
この状態では、横線だけが斜めになります。
図形を回転させる
続いて、図形を回転させることによって、上と下の線を水平にします。
図を右クリック⇒図の書式設定
右に【図形の書式設定】の画面が出てきます。
上部の3つあるタブから、右の【サイズとプロパティ】を選択します。
この中に、【回転】という欄があります。
ここに、数字で【8】を入れ、リターンキーを押します。
【8度時計方向に回転させる】という意味です。
これで、図形を見てください。
イタリック風に傾けることが出来たと思います。
文字のイタリックは、19度でしたが、デジタル数字(特に時計など)は、それほど傾いていないようです。
この程度が良いと思います。
もっと傾けたい・・・という要望にたいしては、以下の応用編で説明します。
応用編
文字のイタリック化は、角度のパターンは1つですが、図形の場合はもう少し色々な角度に傾けることが出来ます。
イタリックと同じ19度も可能です。
かなりマニアックですが・・・
先ほどは、【図形の効果】【3-D回転】モードを使いましたが、今度は角度を直接指定して作ります。
図を右クリック⇒図の書式設定
上部タブから、真ん中の【効果】を選択
下~の方に、【3-D回転】の項目があります。
ここに、以下の数字を入れます。
合わせて、回転角度を図のサイズに入れることで、作ることが出来ます。
以下が対比表です。
14度と19度は、図形の高さが縮まります。
上記入力後、図形の高さを大きくする必要があります。
図形を選択⇒上部メニュー【図形の書式】⇒右上の【サイズ】欄で、高さ寸法を大きくしてください。
これらは、図形だけでなく、写真にも応用が出来ます。
作品例
【デジタル時計】
【電光掲示板】
色なしの部分を同じ色を付けた後、透明度を80に設定して残像感を表現。
発光部は、図の効果で【光彩】を選択し、光っている感じを表現してみました。
【平行四辺形に数字を入れた見出し番号】
平行四辺形には図の効果で【面取り】を入れて、アクセントを入れてみました。
まとめ
図形をイタリック風に傾ける方法を紹介しました。
デジタル数字にしか有効性を感じませんが(汗)、皆様の柔軟な発想で、表現を膨らませて使い道を発掘して見てください。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。