今回は、パワーポイントで【塗りずらし表現】をつくる方法を紹介します。デザインに変化を付けたいときに簡単にできて、見た目が良くなるので、おすすめです!
◆今回の記事でわかること
- パワーポイントで【塗りずらしの表現】をつくる方法
- 簡単にできるデザイン例
塗りずらしとはこんな表現

塗りずらし表現をつくる方法

図形を描く
上部メニューから、【挿入】→【図形】→【楕円】ここで、【Shiftキー】を押しながらクリック&ドラッグで描くと正円が描けます。
同様に星も描いてみます。星は、描いた図形をクリックして選択状態にすると、黄色いポチが表示され、ここを動かすと、まるっこい星になります。
吹き出しも描いてみました。
描いた図形をコピー
描いた図形を囲って選択し、Ctrlキーを押しながらクリック&ドラッグすると、コピー出来ます。
塗りの設定をする
コピーした図の一方は、塗り無しにします。図を右クリック→【塗りつぶし】→【塗りつぶしなし】
もう一方は、枠線を無しにします。図を右クリック→【枠線】→【枠線なし】
塗りの色を変えましょう。図を右クリック→【塗りつぶし】→お好みの色に変更
重ねてずらす
重ねてみます。重ねた時に、枠線が覆われてしまう場合は、覆っている図形を右クリック→【最背面に移動】で、枠線が見えるようにします。重ね具合を調整しましょう。
↓枠線を覆っている【黄色い星図形】を【最背面に移動】しているところ。
塗りの位置を右下にずらします。
重ねる時に、【塗りの図】が右下にずれるようにしてみましょう。
ずらし量は、少なめにすると、落ち着きます。
2つの画像をグループ化
ずらし位置が決まったら、【枠線の図形】と【塗りの図形】の両方を囲って選択し、右クリック→【グループ化】します。グループ化すると、図形を大きさを変える時に、枠線と塗りの図形両方が追従してくれます。グループ化した後も、2回クリックすることで、個別に図形を選択でき、位置を調整することが出来ます。
これで完成です!

簡単にできる応用例

見出しに使う
プレゼン資料やポスターの見出しに使う例です。入れると引き立ちます。
吹き出しに使う
パステル調の色でずらすと、ポップで明るい感じになります。
背景が暗い部分に白枠で吹き出しを入れる場合は、枠線を少し太くした方が良いかもです。また、背景が写真の場合、吹き出しの塗りに透明度を設定すると、ちょっと凝った感じに見えて良いです。※透明度設定は、塗りを右クリック→【図の書式設定】で塗りつぶしの透明度を30~70%程度で設定します。
吹き出しの場合は、文字を入れますが、吹き出しに直接文字を入れるよりも、テキストボックスに文字を入れ、重ねた方が、吹き出し枠ギリギリまで文字を入れられて、位置の調整もしやすいです。
イラストの塗りに使う
ずらした部分の背景が白の場合は、白のズレになるのですが、背景に白以外の色がある場合、ズレ部分を白にしたくなる時があります。この場合は、塗り無しにしている枠の図形(髪と顔)をコピーして、塗りを白にし、下の層(レイヤー)にひくと白く出来ます。
白塗り画像を下の層(レイヤー)に移動する方法は、移動したい図形を右クリック→【背面に移動】を繰り返すとできますが、層(レイヤー)構成を表示して移動する方法を以下の記事で紹介していますので、興味のある方は、参考にしてください。
今回は、パワポで描いた絵の構成について紹介します。 本サイトにはいろいろな絵が描いてあります。それぞれ1枚の絵にみえますが、1枚では無く、たくさんの図が重なって層(レイヤー)構成になっています。この構成、実[…]
手書き風イラストの塗りに使う
外形線は手書き風(描画機能)で作成し、中の塗りは均一塗りにしてずらすデザインです。スッキリ見せたい時に有効です。
ロゴやマークデザインに使う
ロゴデザインの場合は、太いフォントを使うと良いです。枠線の図形を、枠線のみとせずに、異なる塗り色を入れてみました。工夫次第でいろいろなバリエーションがつくれそうです。
パワポは、【文字の塗り】と【文字の輪郭】は、【図形の塗り】とは別に設定する場所があります。文字の塗りずらしをやる場合は、注意が必要です。テキストボックスをクリックすると出てくる上部メニュー【図形の書式】で右側の【文字の・・・】で設定します。
テキストボックスを右クリックして左側に出てくるメニューの場合は、上部タブの【文字のオプション】で設定します。
これ、慣れてないと分かりにくいので、覚えておいてください。
まとめ
今回は、パワーポイントで塗りずらし表現の作り方を紹介しました。
① 図形を描く。
② 描いた図形をコピーする。
③ 一方の図形は、塗り無し(枠線のみ)に設定
④ 他方の図形は、枠線無し(塗りのみ)に設定
⑤ 重なねてずらす。枠線が隠れる場合は、【塗り図形を右クリック→【最背面に移動】
ずらし量は、少なめで右下方向にすると、落ち着きが良いです。
ちょっとした工夫ですが、プレゼン資料が見やすくなります。ぜひ、取り入れて見てください。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。