第二種電気工事士の技能試験は、公表されている13種の問題のうち1つを、40分という短時間で作り上げる必要があり、事前の練習が非常に重要になります。
練習用の材料は、アマゾンなどで売っていますが、電線部材の値上げがあり、かなり高価です。
練習後の大量の切り刻んだ電線などを廃棄するのも、月に1度の燃えないゴミまで待つ必要があります。
そんな中、練習材料のレンタルがあることを、数年前に紹介したのですが、今回、実際に頼んでみましたので、その感想をお知らせします。
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◆この記事で分かること
- 第二種電気工事士の技能試験練習材料のレンタルサービスを利用した感想
(メリット・デメリット) - 開封→練習→返却 までの流れ
利用した感想(メリット)
このサービス、とても良いです!
◆メリット
- 練習材料の配達が早い。(2日後には到着)
- 線材は、当然ですが、新品。
- 器具類は、中古品だと思いますが、新品と差がわからない。
- 返却用の着払い伝票もついている。
- 全13種の問題の動画が分かりやすい。
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利用した感想(デメリット)
- 廃棄部品を分別する必要がある。
- 部品が無くならないように、管理しておく必要がある。
部品管理も、練習後は段ボールに戻すようにしていれば、問題無いと思います。
頼んだ品物
今回は、2回分のものを注文しました。
合計【15,000円】です。
2回分の内容は、アマゾンなどで売っている2回分の内容と同様で、消耗品となる線材と、圧着端子が2倍入っています。
ただ、2回分なのに、お値段は、アマゾンで売っている1回分とほぼ同額。
各課題の動画説明もついてきます。
これは、とてもお得ですね。
開封
段ボール(100サイズ)で届き、結構重いです。
(13問×2回分なのでケーブルが多い)
返却時に段ボールを使うので、きれいに開けます。
中身はというと・・↓
↓書類には、部品リストやお知らせ、返却用の着払い伝票などがあります。
↓続いて、器具一式です。全13問を網羅しています。
端子台は、1種類です。
↓2回分を頼んだので、消耗品セットとして追加で入っています。
↓ケーブル類です。写真は全13問1回分です。
(今回は2回分なので下図のものが2セット)
1.6mmVVF2芯のみロール状で、各問題に合わせて自分でカットします。
↓見分けのつきにくいケーブルは、ラベルが貼ってあります。すごい親切ですね。
ケーブルの名称と、使う問題の番号が印刷されています。
たとえば、写真中央の【VVF1.6-3C 0.5m】は、問題の1,3,4,9,10,12,13(合計7問)で使われるので、7本入っています。
検品しましたが、不足無く、問題ありませんでした。
練習で使った本
参考までに紹介します。
問題を完成させる手順は、以下2種あります。
- 一通り電線を寸法通りに切断した後で、器具をつける
- 先に器具を付けてから寸法を計り切断する
①の方法を説明する本が多いようですが、この本は、②です。
好き好きですが、個人的には、今回の本で説明している②の方法の方が、短時間で完成させることが出来ました。
時短に効果大です。
練習してみます
このテキストの各問題のところに、その問題で使う材料一覧があります。
これを見て、1.6mmVVF 2芯については、ロールからカットして用意します。
↓こんな感じ。問題1です。あと、A4コピー紙とボールペンを用意します。
1回目の練習では、各問題に入る前に、テキストにて、
- ランプレセクタブルの配線方法
- 引っ掛けシーリング角型の配線方法
など、キーになる器具への接続方法や配線のカット長、はぎ取り寸法などを個別に学習します。
また、複線図の書き方を理解して、繰り返し書いて短時間(3分以内を目標)で書けるように練習します。
この時に、テキストやレンタル品についてくる動画(DVDやwebにアクセスして視聴)を見ると、理解が深まります。
時計を用意して、時間を40分計って練習を始めます。
最初のうちは、40分以内は全然無理で、50分程度かかっていました。
でも、1問終わったあと、端材でランプレセクタブルの輪っか作りなどを何度も練習することにより、
練習1回目の5問目辺りから40分以内がねらえるようになってきました。
分解と分別をします
差込みコネクターの分解
これが一番疲れるのですが、ひっぱりながら、ぐりぐりねじって引き抜きます。
最初はかたいですが、何度も使っていると、多少取れやすくなります。
簡単に取れては困るので、取れにくくなっているのですが、ここは手が痛くなる部分です。
リングスリーブ切り取り
リングスリーブは、ペンチなどを使って切り取ります。
中スリーブの場合は、線数、太さ共に多いので、切るのにちょっと苦労するかもです。
器具取り外し
差し込み組立ての器具は、マイナスドライバー等を所定の場所に差し込んで、ケーブルを引き抜きます。
レンタル品には、取り外し用のパーツ【プレート外しキー】が付いてきます。
器具の破損防止の為に、この【プレート外しキー】を使うことが推奨されています。
分別します
はぎ取った被服は、分別して各自で処理して欲しいとのことです。(メーカーさんからのお願い)
リングスリーブなど金属を含むものは、レンタル後に返却するものです。
金属の有無で分別しましょう。
返却準備
2回分の練習を終えた後の材料たちです。
結構な量です。良くやったな~という達成感と、これだけやれば、試験合格間違い無しと思いたい。(^^)
返却分は、器具類は元の小さい箱に入れて、ガムテープでフタをします。
細かい金属付きのケーブル類は、資料が入っていたビニール袋に入れて、段ボールへ。
他のケーブルは、箱を突き抜けないように、多少端を曲げるようにして、段ボールに入れます。
全部入れたら、テープで閉じます。
最後に着払い伝票を貼付け、送り主として自分の名前、住所を記載して準備完了です。
返却
返却期限
返却期限は技能試験終了後、1週間後までです。
レンタル品を受け取った時の書類に明記してあります。
伝票と集荷
返却は、ゆうパックの着払い伝票が入っています。
郵便局やコンビニに持ち込んでも良いのですが、郵便局に電話をすると、無料で集荷してくれます。
【午前中】とかざっくりとした集荷時間も指定出来ます。
集荷時に在宅している必要がありますが、返却品も大きく重いので、自宅まで無料で取りに来てくれるのは、とてもありがたいことでした。
これで完了ですが、依頼時に来ていたメールに返信する形で、お礼のメールを出しました。このメールに対する返信もありました。
良いメーカーさんだったと思います。
まとめ
今回は、第二種電気工事士の技能試験の材料レンタルサービスを利用してみました。
レンタルと言いつつ、メインのケーブルは切り刻んで練習するので、これをレンタルと言うのか?やや疑問がありますが・・・
◆メリット
- 何と言ってもレンタル価格が安い
(アマゾンで購入する場合の半額) - レンタル品の品質は問題なし
- 返却は郵便局に電話1本で集荷
ということでしょう。
とても便利です。
◆デメリット
- はぎ取った被服の分別と自己廃棄
- 部品が無くならないよう、管理
デメリットはまぁ当たり前なことなので、大きな問題では無いように思います。
返却後は、部屋がきれいに片づくので、試験が終わったな・・・長かったな~と、
ちょっと寂しさもありつつ、気持ちの切り替えが出来ます。
というわけで、とても良いサービスだと思いました。
これから受験を考えている皆様、気になったら試して見てはいかがでしょうか?
レンタルメーカーのリンクは<こちら>からどうぞ。
最後まで御覧いただき、ありがとうございました。
皆様の合格を祈っています!