第二種電気工事士の技能試験に向けて、必要工具の素人目線レビュー。
今回は、VVRケーブル用のマーベル製、ケーブルストリッパーMC-012です。
購入理由はズバリ、電工ナイフは怪我しそうなので使いたく無いというところにつきます。
丸形ケーブルの被覆取りをストリッパーと電工ナイフで比較します。
電工ナイフとの比較で、
- 丸形ケーブルの被覆取りの作業時間比較
- 作業の安全性比較
技能試験でVVRケーブルが出る確率
第二種電気工事士技能試験の13問の候補問題で、VVRケーブルを扱うのは、No.8とNo.13です。
確率は、2/13です。
- No.8:VVR2.0-2C
- No.13:VVR1.6-2C
どちらも、片側は施工省略なので、被服を取るのは、片側のみになります。
丸形ケーブル用ストリッパーについて
今回購入したのは、マーベル製ケーブルストリッパーMC-012です。
黄色いプラスティック外装。
Made in Germany ドイツ製ですね。
パッケージは完全に日本語。
重さは、61gと軽量です。
加える部分は、16mmまでしか開きません・・・
まぁ、VVR1.6-2はφ10mmなので、
気にしないことにしましょう。
単位がmm2になっています。
すごくちっちゃく「2」の記載が・・・
平方ミリメートル・・・断面積表記です。
換算表を下に記します。
単線直径 | 断面積 | ストリッパー 該当部 |
φ1.6mm | 2mm² | 2mm² |
φ2.0mm | 3.14mm² | 3.5mm² |
φ2.6mm | 5.3mm² | 5.5mm² |
片側は直径にして欲しいですね。
刃の構造と調整
ケーブルの被服を取るところの、構造と刃の高さ調整について。
刃の構造
黄色い外装の中心付近にあり、ケーブルをくわえる部分のバネは固めなので、通常の使用範囲では、刃に直接触れることは出来ないようになっています。
刃は下図のように、自由に回転する台に立ってくっついているイメージです。
さらに、刃は回転軸からずれた位置にあり、ストリッパー本体が進む方向に刃が回転して向くようになっています。
なので、ケーブルにくわえて、回転させている時は、回転方向に刃が向きます。
回転後に、横方向に引き抜く時には、刃が90°向きを変えて、引き抜く方向に切り込みを入れます。
刃の高さ調整
赤いリング状の部分を回すと、刃が上下します。
しかし、メモリは無いので、刃の出し具合は見た目で調整になります。
飛び出し量は、最大5mmくらい。
VVR1.6-2Cの外装被服は実測1.2mmです。
なんどか試してみて、高さを決める必要がありますが、難しくは無いです。
ストリッパーを使ってみる
ストリッパーで外側被服を取る
複数の線をまとめて1本の丸ケーブルにする時、ケーブルの断面を丸くする為に、隙間を埋める役目をしています。
線の被服を取る
次に、線の被服を取ります。
先に書きましたが、ストリッパーの表記は断面積なのを注意して、該当する部分ではさみ、数回ねじって引き抜くと取れます。
こちらも簡単です。
電工ナイフで被服を取ってみる
- ストリッパー:81秒(介在をむく時間が大半)
- 電工ナイフ:130秒(外装と線の被服に360°切り込みを入れる部分に時間がかかる)
まとめ
丸形ケーブル用ストリッパーは、専用だけあって非常に簡単かつ安全に被服とりの作業が可能です。
技能試験の時間短縮としておすすめです。
特に、試験中は時間に追われ、焦るので、電工ナイフだと怪我が懸念されます。
作業の安全性はダントツ良いですよ。
買って良かったと思います。
1つ持っておくと、安心です。
参考までに、商品リンクを貼っておきます。