第二種電気工事士の技能試験に向けて、必要工具の素人目線レビュー。
今回は、圧着工具です。
ポイントは、圧着時の力具合と、圧着性、ちゃんと刻印が転写されるか?ですね。
◆この記事で分かること
- 圧着工具の使い勝手。
- 芯線数に関係なく、圧着と刻印はうまくいきますが、力がいる場合がある。
圧着工具とは
圧着工具は、線と線をつなぐ時に使う工具で、電気工事士の技能試験では必須の工具です。
こちらは無いと、試験を受けられません。
圧着した際に、スリーブと呼ばれるアルミのチューブに、圧着マーク(中、小)がしっかりつく必要があり、使い方をマスターすることが必須です。
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技能試験工具セットには含まれるものです↓
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配線の準備
まず、配線の準備をします。
前回購入したケーブルがたくさん残っているので、被服剥ぎ取り作業をします。
作業には、VVFケーブルストリッパーを使います。
注意点などは、こちらの記事を参照して下さい。
前回購入したケーブルがたくさん残っているので、被服剥ぎ取り作業をします。
作業には、VVFケーブルストリッパーを使います。
注意点などは、こちらの記事を参照して下さい。
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VVF 1.6-2Cを2本用意して、こんな感じで被服を取りました。
圧着してみる
圧着をしてみましょう。
圧着工具は、ホーザン製 P-737 中スリーブまで対応品です。
※大スリーブは圧着出来ません。
圧着工具は、ホーザン製 P-737 中スリーブまで対応品です。
※大スリーブは圧着出来ません。
この圧着工具を選定した理由は、以下の記事を参照して下さい。
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スリーブの選択一覧
ここで、スリーブの選択一覧を記載しておきますね。
スリーブ | 刻印 | 電線の太さと本数 |
小スリーブ | ○ | 1.6×2本 |
小 | 1.6×3~4本 | |
2.0×2本 | ||
2.0×1本+1.6×1~2本 | ||
中スリーブ | 中 | 2.0×3~4本 |
2.0×1本+1.6×3~5本 | ||
2.0×2本+1.6×1~3本 | ||
2.0×3本+1.6×1本 | ||
2.6×2本 |
小スリーブ圧着(刻印:○)
小スリーブで刻印○のパターンは、φ1.6×2本のみです。
ケーブル芯線に、リングスリーブを通します。
通す時に、口元がラッパ状に開いた方から入れます。
通す時に、口元がラッパ状に開いた方から入れます。
圧着工具のハンドルをギュッと握って、ロックを解除します。
リングスリーブに圧着工具をはめます。
「○」と記載があるところにはめます。
「○」と記載があるところにはめます。
ケーブルの位置(リングスリーブが被服にかぶらない、ギリギリの位置)を調整して、圧着します。
握りきると、圧着が完了し、ロックが解除されます。
私は、握力無い方ですが、力的に問題なく出来るレベルです。
私は、握力無い方ですが、力的に問題なく出来るレベルです。
上手く圧着できました。刻印も見えますね。
反対側は、食い込んでしっかり圧着されています。
反対側は、食い込んでしっかり圧着されています。
小スリーブ圧着(刻印:小)
小スリーブで刻印小のパターンで、φ1.6×4本を圧着してみます。
4本になると、被服の厚みが干渉して、最後までスリーブが入りにくくなります。
あらかじめ、入れやすい様に、芯線を少し曲げた方が良いです。
4本になると、被服の厚みが干渉して、最後までスリーブが入りにくくなります。
あらかじめ、入れやすい様に、芯線を少し曲げた方が良いです。
スリーブに圧着工具の「小」と記載があるところにはめます。
圧着します。しっかりと握りきります。
こちらも難なくできました。刻印も見えますね。
こちらも難なくできました。刻印も見えますね。
もうひとパターンやってみます。
φ2.0×1本+φ1.6×2本です。
φ2.0×1本+φ1.6×2本です。
こちらも問題なく出来ました。
中スリーブ圧着(刻印:中)
今度は、中スリーブです。
φ2.0×2本+1.6×3本(合計5本)を圧着してみます。
φ2.0×2本+1.6×3本(合計5本)を圧着してみます。
スリーブに圧着工具の「中」の記載があるところにはめます。
圧着します・・・が、これ結構力が必要です。
両手で思いっきり、握りきる感じです。(握力の弱い方はきついかも)
両手で思いっきり、握りきる感じです。(握力の弱い方はきついかも)
芯線の位置による刻印の仕上がり
今回、いろいろなパターンの圧着をしてみましたが、芯線にスリーブにはめた時の、芯線の位置の違いによる、刻印の仕上がりに違いは見られませんでした。
どの本数でも、刻印は付き、圧着も問題なく出来ます。
ただし、本数が多くなる、中スリーブは、かなり力が必要です。
テキストでは、大スリーブ対応の大型圧着工具の方が、てこの原理で握力の弱い人でも圧着出来るとあります。
テキストでは、大スリーブ対応の大型圧着工具の方が、てこの原理で握力の弱い人でも圧着出来るとあります。
ただ、工具自体が重いので、取り扱いは苦労する気がします。
圧着過程で、ある程度のところまで片手で出来ないと、スリーブずれ、芯線ズレなどを補正出来なくなります。
圧着過程で、ある程度のところまで片手で出来ないと、スリーブずれ、芯線ズレなどを補正出来なくなります。
最後の握りきるところだけ、両手が理想です。
この辺りは、早めに工具を準備して、確認することをおすすめします。
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圧着の欠陥について
どのような圧着がNGなのかを把握しておく必要があります。
特に下の【電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイント】は、必ず目を通すようにして下さい。
圧着意外にも、たくさんの注意点が記載されています。
まとめ
圧着工具の使用レビューを紹介しました。
圧着と刻印は問題無く出来ることが分かったので、一安心です。
圧着と刻印は問題無く出来ることが分かったので、一安心です。
注意点としては、
- リングスリーブの向き(口もとが開いた側から入れる)
- リングスリーブは被服にかぶらない
- 圧着工具の場所(○、小、中)に注意。これ以外と間違いやすいです。
圧着工具は握りきらないと、ロックが解除されず、次の作業にいけないので、圧着不良は起こりにくい構造になっていると思います。
芯線が多いと、圧着には力が必要です。
また、芯線が多いと、圧着する過程で、芯線がズレやすくなります。
こちらも注意が必要です。
こちらも注意が必要です。
いずれにしても、自分の握力で問題無く作業が出来るかどうかを、早めに確認しましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。